基本情報
- 科目:キンポウゲ科キンポウゲ屬
- 原産地:ヨーロッパ地中海沿岸地域 ヨーロッパ山岳地帯
- 種類・樹高:多年草 草丈20cm前後
- 植え替え時期:7月末から9月
- 適正土壌Ph値:5.0~5.8
- 水やり:乾いたらたっぷり
- 置き場:日向
- 開花:3月~5月初旬
- 花の色:黄・白・混色など
- 耐暑性:強い(夏眠性・地上部はなくなる)
- 耐寒性:強い
- 剪定時期:花後に地上部は自然と枯れてなくなります
- 栽培難易度:☆
栽培の特徴
ヒメリュウキンカはイギリスとヨーロッパ大陸の湿った草原や子範囲広く分布するキンポウゲ科の根宿草です。日本では冬に地上に茎と葉を出しはじめ、春に開花した後、気温上昇とともに地上部が枯れてなくなります。地下部では根が広がり成長し、来年の冬にまた地上部が出てきます。雪の中でも茎と葉は成長を続けて、春にまた花を咲かせます。一度庭に植えてしまうと毎年花を咲かせるだけでなく、毎年毎年株を広げて増えていきます。大変丈夫で強靭な植物で世界中で愛されています。
ヒメリュウキンカの育て方
栽培カレンダー
栽培環境・日当たり・鉢の置き場所
日向を好みますが、夏眠性で夏場は地上部がありません。
庭植の植え付け場所
日向を好みます。丈夫な植物で半日陰でも育ちますが花付きは悪くなります。
鉢植えの置き場
鉢植えの場合もできるだけ日の当たるところにおいてあげるのが理想です。
夏眠性で耐暑性は十分あります。
植え替え適期
植え替え適期は休眠中の7月から9月の期間です。
用土の適正土壌酸度など
土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。
水やり
水やりの頻度については、鉢植えや地植えなどの環境の違いによって異なります。どちらも休眠中以外は水きれには注意が必要です。
鉢植え
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。成長期の水きれには注意が必要です。
夏場の休眠期は、乾燥にもある程度の湿り気にも強いのであまり気にすることありません。表面が乾いてから3,4日待ってからたっぷりと水やりしてください。
庭植の場合
基本的には必要ありませんが、
植え付けてすぐでまだ根が十分に育っていない時期や、雨が降らない日が続いたときは水やりが必要です。
成長が進み、完全に根が育ってきたっら、よっぽどでない限り水やりする必要はありません。
剪定などの作業
剪定の必要はありません。
花が枯れた後の作業
地上部が自然に枯れて養分になります。そのまま放置しておいても大丈夫です。
追肥
肥料は元肥の他に
毎年2月から5月の成長期、月に1回化成肥料を与えます。
あまり窒素分を多く含む肥料を与えすぎると花付きが悪くなります。リン酸を多く含む肥料を使うと花付きはよくなります。
姫立金花の植え替え
植え替えの時期
植え替え適期は、休眠期の7月から9月の期間です。
植え替えの用土
土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。
鉢植えの用土
鉢植えの場合は、
自分で配合する場合は
基本配合として、
赤玉土(小粒)4 鹿沼土 4 腐葉土3
の割合で用土を配合して植え付けます。
植え付けの際は、鉢底に鉢底石をしいて植え替えます。
元肥
同時に元肥としてマガンプK(マグァンプK)などの暖効肥料などを入れておきます。
マガンプkは優れた肥料で、暖効性で水やりなどで溶けて流れることのないように、
極力水に溶けずに、根に触れても根焼けしにくく、長く効果が持続するように作られています。
肥料切れの心配を解消してくれる優れものです。
鶏糞などアルカリ性の強い肥料を混ぜると土壌がアルカリ性ななる場合がありますので注意が必要です。
鉢植えの植え替え頻度
植え替えの際は
鉢植えは2年から3年毎に一度、
植え付け時と同じ要領で、一回り大きな鉢に植え替えてください。
庭植の用土と植え付け方法
庭植する際は
根鉢の倍の大きさの植穴を開けて
あらかじめ腐葉土などを混ぜて深植えにならないように植え付けます。
深植えしてしまうと根が呼吸できなくなったり、
根腐れの原因にもなる場合がありますので、注意が必要です。
堆肥を施す際は、若干深めに植穴を開けて、そこにバーク堆肥を入れておくと、土に微生物が繁殖しやすくなり
植物にとって栄養のある肥えた土を作ります。
株間
横に広がって増えていきます。株間は20㎝~30cmくらいはとりましょう。数年でつながります。
元肥
こちらも植え込み時に
バーク堆肥や油粕、
元肥としてマグアンプKなどを混ぜ込んでおくと安心です。
庭植の場合は大粒のマガンプKがおすすめです。
増やし方
株分けや種まきで簡単にい増えていきます。
株分け
植え替えのために抜いた苗を、芽をつけた状態で、根を軽く横に引っ張ると根が分かれます。また、根の塊をばらばらにして植えておくと、やがて芽が出て増えていきます。いずれにしても強靭な植物です。
種まき
花後に取れた種を4月ごろ培養土などにまいておきます。11月ごろから翌年の3月ごろまでに発芽して、その年は開花しませんが、2年目から花を咲かせます。毎年こぼれ種でも自然に増えていきます。
冬越の方法(冬季管理方法)
雪や霜にかかっても大丈夫です。耐寒性はあり、雪の中でも葉や茎は生きています。
病害虫
病気
灰色カビ病
低温多湿の状態が続くと灰色カビ病が発生する場合があります。
ウイルス病
葉に色むらが出ます。
害虫
アブラムシ
茎から養分を吸引します。またウイルス病の媒介にもなるので早期の除去が必要です。
芋虫類
葉や茎を食害します。
ナメクジ
葉や茎を食害します。