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暖地桜桃の植え替えと育て方

更新日:

基本情報

  • 科目:バラ科サクラ屬
  • 原産地:アジア東部(日本、中国他)
  • 種類・樹高:落葉高木3m~20m
  • 植え替え時期:12月から翌年3月ごろ
  • 適正土壌Ph値:5.0~5.8
  • 水やり:乾いたらたっぷり
  • 置き場:日向
  • 開花:3月~4月
  • 花の色:赤・白・桃など
  • 耐暑性:強い(種による)
  • 耐寒性:強い(種による)
  • 剪定時期:12月~翌年2月
  • 栽培難易度:☆☆

栽培の特徴

暖地桜桃は別名中国オウトウと呼ばれています。正式名称はシナミザクラ、またはミザクラといいます。開花時期が3月中旬と普通のサクランボより1カ月くらい早めです。

開花時に気温がマイナス2度を下回ると、おしべが凍死して結実しません。暖地向きのサクランボです。実は小ぶりで食用にはあまり向いていませんが、観賞用としては美しい実をたくさんつけます。1本で自家受粉し、鉢でも十分栽培でき、家庭向きです。

適正土壌酸度の値も日本の土地に適応した弱酸性で、耐寒性、耐暑性ともに強靭で、日本の風土に完全にマッチした育てやすい植物です。

暖地桜桃などの桜の木には虫が付きやすいので害虫の駆除は注意が必要です。

暖地桜桃の育て方

栽培カレンダー



栽培環境・日当たり・鉢の置き場所

日向を好みますが、夏場根元に日差しが一日中降り注ぐ環境では、

土が乾いたり、株が弱ってしまいますので気を付けてください。

庭植の植え付け場所

庭植の場合、できるだけ日当たりのいい場所に植えつけましょう。

半日陰でも育ちますが、花付きがよくありません。花をたくさん咲かせるためには、植え付け場所に注意が必要です。

鉢植えの置き場

鉢植えの場合もできるだけ日の当たるところにおいてあげるのが理想ですが、

耐暑性は十分ありますが、真夏の水切れには十分気を付けなくてはいけません。

耐寒性もあり冬場、霜が降りたり、雪が積もっても大丈夫です。

鉢植えで動かせる場合は、念のために雪の日は軒下などに移動しておきましょう。

植え替え適期

植え替え適期は開花前の12月~翌年3月の期間です。

用土の適正土壌酸度など

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

水やり

水やりの頻度については、鉢植えや地植えなどの環境の違いによって異なります。どちらも水きれには注意が必要です。

鉢植え

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。成長期の水きれには注意が必要です。

庭植の場合

基本的には必要ありませんが、

植え付けてすぐでまだ根が十分に育っていない時期や、雨が降らない日が続いたときは水やりが必要です。

成長が進み、完全に根が育ってきたっら、よっぽどでない限り水やりする必要はありません。

剪定などの作業

伸びた枝の剪定の時期は1月~2月です。

花が枯れた後の作業

必要ありません。

花後に実がなります。

枝の剪定作業

花後の剪定

花後、枝の剪定は必要ありません。うまく受粉すると花後に実がなります。

冬の剪定

12月~翌年2月の間に「必要ならば」剪定を行います。

あまり強く刈り込むことはしません

誘引

通常は必要ありません。

摘蕾

通常は必要ありません。

人工授粉

不要ですが、より確実に受粉させるためには、人工授粉が効果的です。筆などで受粉します。

摘果

通常は必要ありません。

収穫

実が赤く熟したら収穫期です。鳥やアリに食べられる前に収穫しましょう。

追肥

肥料は元肥の他に

休眠期にはいる前の
1月ごろに暖効性肥料の油粕か、2月に即効性の化成肥料を
(寒肥を1回)施します。

また、花後の5月ごろには御礼肥として1回

10月に1回

計3回の追肥を行います

暖地桜桃の植え替え

植え替えの時期

植え替え適期は開花前の12月~翌年3月の期間です。



植え替えの用土

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

植え替えの準備

①ポットに入っていない裸の苗の場合は、植え付け前にバケツに水をはり、根が水に完全につかるようにして1時間ほど放置します。

②根を剪定してそろえる。他の根より伸びすぎた根がある場合は切り詰めます。

鉢植えの用土

鉢植えの場合は、

配合する場合は

基本配合として、
赤玉土(小粒)7
腐葉土3

の割合で用土を配合して植え付けます。

植え付けの際は、鉢底に鉢底石をしいて植え替えます。

元肥

同時に元肥としてマガンプK(マグァンプK)などの暖効肥料などを入れておきます

マガンプkは優れた肥料で、暖効性で水やりなどで溶けて流れることのないように、

極力水に溶けずに、根に触れても根焼けしにくく、長く効果が持続するように作られています。

肥料切れの心配を解消してくれる優れものです。

鶏糞などアルカリ性の強い肥料を混ぜると土壌がアルカリ性ななる場合がありますので注意が必要です。

鉢植えの植え替え頻度

植え替えの際は

鉢植えは2年から3年毎に一度、

植え付け時と同じ要領で、一回り大きな鉢に植え替えてください。

庭植の用土と植え付け方法

庭植する際は

根鉢の倍の大きさの植穴を開けて

あらかじめ腐葉土などを混ぜて深植えにならないように植え付けます。

深植えしてしまうと根が呼吸できなくなったり、

根腐れの原因にもなる場合がありますので、注意が必要です。

地上では見えませんが、成長した根は直径2cmから3cmくらいにまで太く、強靭な根が広がります。植え替えの時は注意が必要です。

堆肥を施す際は、若干深めに植穴を開けて、そこにバーク堆肥を入れておくと、土に微生物が繁殖しやすくなり

植物にとって栄養のある肥えた土を作ります。

株間

通常、複数の株を並べて植えることは、あまりありません。かなり大きく成長するので、複数の株を植え付けるときは

大きく成長することを考慮して、十分な株間をとりましょう。

元肥

こちらも植え込み時に

バーク堆肥や油粕、

元肥としてマグアンプKなどを混ぜ込んでおくと安心です。

庭植の場合は大粒のマガンプKがおすすめです。

増やし方

花後に着く実から採取した種をまくか、挿し木で増やすことができます。

挿し木の適期は2月下旬から3月中旬か、6月から7月ごろで、その年に出てきた新芽が青いうちに摘み取ります。10cm~15cmくらいで構いません。

木化した枝は挿し木してもうまくいきません。挿し木の用土は赤玉土などの単用でOKで、挿し木した後はしばらくは日陰で管理します。

種まきの適期は、9月~10月です。

冬越の方法(冬季管理方法)

耐寒性には優れれており、庭植の場合は落葉して積雪にも耐えて自然に冬越しします。鉢植えでも同じです。簡単に冬越しさせることができます。

鉢植えで動かせる場合は、念のために雪の日は軒下などに移動しておきましょう。

病害虫

耐暑性、耐寒性ともに優れ、大変育てやすい植物ですが、夏場の害虫には注意しなければなりません。

桜にはたくさんの害虫が発生します。放任しておくと、ほとんどの葉が虫に食われて亡くなってしまします。

 







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