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シャコバサボテンの植え替えと育て方

基本情報

栽培の特徴

シャコバサボテンは、ブラジルが原産の多肉種の多年草です。典型的な短日性の植物で、いちにちの日照時間短くなってくると、蕾を形成して、花が咲きます。

葉が車庫の形に似ていることから、一般的にシャコバサボテンと呼ばれていますが、現在では商品改良の結果「デンマークカクタス」とゆう品種名で出回ることも多くなっています。大変育てやすく、うまく育てると鑑賞性の高い、豪華な花をたくさん咲かせます。一般的に家庭では、鉢で栽培されています。鉢のサイズも様々で小さい株から大型に成長した株もよく見かけます。簡単に挿し木によって増やすことができ、一年を通して室内で栽培することもできる植物です。

シャコバサボテンの育て方

栽培カレンダー

栽培環境・日当たり・鉢の置き場所

夏に葉が連結した茎を成長させて、その茎の先端に、冬に花を毎年咲かせる多肉種の植物です。日向を好みます。冬の休眠期は、生育が鈍ります。冬場は、室内に取り込むか、霜の当たらない軒下などで休眠させて管理ます。

庭植の植え付け場所

通常庭植えはしません。鉢植えで育てるのが一般的です。雪や霜にあたると枯れてしまします。

雪や霜の心配のない地域の場合、庭植ではできるだけ日当たりのいい、水はけのいい場所に植えつけましょう。

鉢植えの置き場

鉢植えの場合もできるだけ日の当たるところにおいてあげるのが理想です。冬場は霜の当たらない軒下や、室内に取り込んで冬越させます。室内では置き場所をあまり選びませんが、日当たりのいいところに置いたほうが開花はしやすいようです。

植え替え適期

植え替え適期は4月です。

用土の適正土壌酸度など

適正土壌酸度は、Ph5.5~6.5です。水はけ、通気性のいい、有機質を多く含む土質を好みます。

水やり

水やりの頻度については、鉢植えや地植えなどの環境の違いによって異なります。鉢植えの場合、生育期は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。

鉢植え

鉢植えの場合、4月から9月までの生育期は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。10月~11月くらいまでの間、蕾が付きだしたら、土表面の乾燥から数日開けてから、たっぷり水やりします。

12月~3月の間は休眠期に入りますので、乾燥気味に育てます。5℃を下回る環境では、気温が上昇するまで断水して管理します。

庭植の場合

一般的に庭植には適していません。

剪定などの作業

葉が長く伸びすぎると、垂れ下がってみっともなく成ります。毎年伸びた葉を剪定して、大きさを管理しましょう。そのほかに、花をたくさん咲かせるために、中途半端に育った葉を、日照時間が短くなる前に摘み取ります。その他に花殻摘みが必要です。

花が枯れた後の作業

花が枯れた後、花茎を摘み取ります。そのままにしておくと株自他が弱ってしまいます。

切り戻し作業

大きくなりすぎた株を小さく仕立て直すには、5月に切り戻しの作業をします。切り戻した茎は挿し木に使えます。

切り戻しは簡単で、2節殻3節くらいの葉を、節のところでひねって切りとるだけです。切り戻したところが生長点として新しい芽が出てきます。

芽摘み作業

9月ごろまだ小さな葉は、そのまま日が短くなっても葉として成長を続けます。この葉には、そのまま置いておくと今年は蕾が付かないので、小さいうちに摘み取ります。

追肥

肥料は元肥の他に

毎年4月から6月までは暖功性化成肥料(N10-P10-K10)など、月に1回化成肥料を与えます。

または即効性のある液体肥料を利用するといいでしょう。7月以降は肥料を与えずに、9月には完全に肥料が切れている状態にしておきます。その後は肥料は与えません。

シャコバサボテンの植え替え

植え替えの時期

植え替え適期は4月です。

植え替えの用土

適正土壌酸度は、ph5.5~6.5です。水はけ、通気性のいい、有機質を多く含む土質を好みます。

鉢植えの用土

鉢植えの場合は、市販のシャコバサボテンの土を使うか、

自分で配合する場合は

基本配合として、
バーミュキュライト3 パーライト(または軽石など)3 ピートモス4  

などの割合で用土を配合して植え付けます。

植え付けの際は、鉢底に鉢底石をしいて植え替えます。

元肥

同時に元肥としてマガンプK(マグァンプK)などの暖効肥料などを入れておきます

マガンプkは優れた肥料で、暖効性で水やりなどで溶けて流れることのないように、

極力水に溶けずに、根に触れても根焼けしにくく、長く効果が持続するように作られています。

肥料切れの心配を解消してくれる優れものです。

鉢植えの植え替え頻度

植え替えの際は

鉢植えは2年から3年毎に一度、

植え付け時と同じ要領で、一回り大きな鉢に植え替えてください。

根鉢を崩して植え替えます。地上部の茎葉が赤くなって、茎節の部分から地上に根が出ている場合は、地下で根腐れしている場合が多いので、植え替えてあげます。植え替えの時に、根鉢をすべて崩して植え替えますが、根が腐ってしまっている場合は、そのまま枯れてしまう事が多いので、葉が生きているうちに、剪定して挿し木で株を更新しておきましょう。

庭植の用土と植え付け方法

一般的に庭植には適していません。

シャコバサボテンの増やし方

シャコバサボテンは挿し芽で簡単に増やすことができます。

挿し芽

切り戻しで出たさし穂を用土にさしておきます。さし穂は剪定後すぐに土にさしたりせず、数日ほどそのまま置いておいて、切り口を乾かしてから土にさします。適期は4月から7月です。

そのまま差し穂を指す方法

挿し方いくつかありますが、一番簡単なのは、作りたい大きさの鉢に用土を入れて、そのまま円を描くように2節ぐらいづつ挿していきます。そのまま葉節が伸びてきて出来上がる状態を、イメージしながら挿してください。

ミズゴケにくるも方法

2から3節の複数の差し芽をくるむように水コケでまいておくと根が出てきます。根が出てきたら用土などに植えつけることもできます。

冬越の方法(冬季管理方法)

耐寒性はありません。霜が降りる前に室内に取り込みます。一般的には11月から翌年の5月まで室内や軒下で管理して、霜の心配がなくなってから戸外に出してやります。

病害虫

病気

病気には強い植物ですが、根腐れを起こしやすい植物です。

害虫

ナメクジ

新芽を食害します。

ヨトウムシ

夜間行動して新芽を食い荒らします。昼間は土の中に隠れて姿を現しません。

ケムシ

新芽を食害します。

 

 

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