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桃(モモ)の植え替えと育て方

基本情報

栽培の特徴

桃は、案外簡単に実をつけるので割と簡単に栽培できる果実です。実をつけるのは簡単ですが、そこから収穫までには外敵から実を守るために袋掛けやその他いろいろと面倒な果実です。

実は大きく、植え付けてすぐ、その年から実を結実してくれます。1本の木から自家受粉する品種が多く大変育てやすい果実です。その反面、害虫が葉や幹に付きやすいので注意が必要です。

原産国は中国の黄河上流の高山地帯で、ヨーロッパには紀元前4世紀ごろからシルクロードを通じてペルシャ経由で伝わりました。英語名のpeachはペルシャからきています。日本には縄文時代前期の遺跡からすでに、桃の種の一部が見つかっています。

桃の育て方

栽培カレンダー

栽培環境・日当たり・鉢の置き場所

日光を好みます。できるだけ日当たりのいいところで育てましょう。乾燥には弱いので水きれには注意しましょう。

植え替え適期

植え替えは落葉期に行います。休眠中の12月~翌年2月ごろまでが適期です。

用土の適正土壌酸度など

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

水やり

水やりの頻度については、鉢植えや地植えなどの環境の違いによって異なります。どちらも水きれには注意が必要です。

鉢植え

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。成長期の水きれには注意が必要です。

庭植の場合

基本的には必要ありませんが、乾燥には弱いので、

植え付けてすぐでまだ根が十分に育っていない時期や、雨が降らない日が続いたときは水やりが必要です。

成長が進み、完全に根が育ってきたっら、よっぽどでない限り水やりする必要はありません。

剪定や摘果などの作業

伸びた枝の剪定の時期は落葉後の晩秋から冬の時期です。11月下旬から2月上旬ごろまでに剪定します。

枝の剪定作業

冬の剪定

落葉時の12月から2月下旬ごろに徒長した枝や、込み合った枝を剪定して間引きます。

梅などと同じで前年の枝に直接実が付きます。

前年枝のはと枝の付け根に直接花芽を付け、花芽は、葉を伴わず直接枝に実が付きます。

夏の剪定

桃は夏場に枝が伸びます。徒長枝や不要な枝を間引き、来年の収穫のために結果枝を充実させます。

誘引

栽培しやすいように枝を誘引したり、枝を支柱などで固定して実の重さで枝が折れないように工夫します。

摘蕾

着花が多いときは、摘蕾して(蕾を間引く作業)実の量を調整します。上向きについた実や、一つの節に2つ以上ついた蕾を取り除きます。

人工授粉

不要ですが、より確実に受粉させるためには、人工授粉が効果的です。

摘果

結果が多いときは摘果します。品種にもよりますが、枝の長さが30cm以下の場合は一つの枝に対して2果、それ以下の場合は1果、10cm以下の場合は3本に1果くらいが妥当です。

追肥

肥料は元肥の他に

花後5月に1回

10月に1回

休眠期の

落葉後すぐに寒肥として1回

合計で年に3回化成肥料や油粕などの有機肥料を与えます。

収穫

収穫時期は6月~9月です。実が大きくなって桃色に熟し始めたら収穫します。

桃の植え替え方

植え替えの時期

植え替えは落葉期に行います。休眠中の12月~翌年3月ごろまでが適期です。



植え替えの用土

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

鉢植えの用土

鉢植えの場合は、

基本配合として、

赤玉土(小粒)7

腐葉土3

の割合で用土を配合して植え付けます。

植え付けの際は、鉢底に鉢底石をして、植え替えます。

元肥

同時に元肥としてマガンプK(マグァンプK)などの暖効肥料などを入れておきます

マガンプkは優れた肥料で、暖効性で水やりなどで溶けて流れることのないように、

極力水に溶けずに、根に触れても根焼けしにくく、長く効果が持続するように作られています。

肥料切れの心配を解消してくれる優れものです。

鶏糞などアルカリ性の強い肥料を混ぜると土壌がアルカリ性ななる場合がありますので注意が必要です。

鉢植えの植え替え頻度

植え替えの際は

鉢植えは2年から3年毎に一度、

植え付け時と同じ要領で、一回り大きな鉢に植え替えてください。

庭植の用土と植え付け方法

庭植する際は、根鉢の倍の大きさの植穴を開けて

あらかじめ腐葉土などを混ぜて深植えにならないように植え付けます。

深植えしてしまうと根が呼吸できなくなったり、

根腐れの原因にもなる場合がありますので、注意が必要です。

地上では見えませんが、成長した根は直径2cmから3cmくらいにまで太く、強靭な根が広がります。植え替えの時は注意が必要です。

堆肥を施す際は、若干深めに植穴を開けて、そこにバーク堆肥を入れておくと、土に微生物が繁殖しやすくなり

植物にとって栄養のある肥えた土を作ります。

株間

大きくなるので、あまり複数並べて植えることは、少ないと思いますが、

複数の株を植え付けるときは、

大きく成長することを考慮して、十分な株間をとりましょう。

元肥

こちらも植え込み時に

バーク堆肥や油粕、

元肥としてマグアンプKなどを混ぜ込んでおくと安心です。

庭植の場合は大粒のマガンプKがおすすめです。

増やし方

接木

園芸品種は接木で増やします。

接木は2月から3月と9月に行います。

挿し木

一般家庭で接木するのは難しいので、挿し木で増やすこともできます。

新芽を10㎝くらい切って、葉を2から3枚くらい残して小粒鹿沼土単用の土や、市販の挿し木用土にさして、たっぷり水やりしておきます。風通しのいい日陰で管理します。

冬越の方法(冬季管理方法)

耐寒性には優れれており、庭植の場合は落葉して積雪にも耐えて自然に冬越しします。鉢植えでも同じです。簡単に冬越しさせることができます。

病害虫

主な病気

灰星病

葉や果実に赤褐色の斑点が付く病気で、予防と注意が必要です。

黒斑病

葉や果実に黒っぽい斑点が付きます。

せん孔細菌病

枝、葉や実に黒褐色の斑点ができて、穴が開く病気です。予防が必要です。

主な害虫

アブラムシ

新芽について養分を吸い取ります。

シンクイ虫

主に実に入っていきます。

コスカシバ

幹に入って食害します。

カイガラムシ

新芽について養分を吸い取ります。

モモチョッキリ

幼果を落果させます。

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