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クリの植え替えと育て方

基本情報

栽培の特徴

クリの木は、樹高が高く大きく育ちます。実はたくさんの針を持つ殻の中にできます。この殻は、初めのうちは緑色をしていますが、大きくなって、秋に熟してくると茶入りに変色していきます。

クリの実を楽しむためには、春の開花時に受粉が必要です。一般的にクリは自家受粉しにくい植物で、1本の木では受粉しにくく、受粉させるためには、同時期に開花する別の品種が必要です。栗の開花時には独特な香りが空気中に充満します。クリには多数の園芸新種があり、開花時期がそれぞれ微妙にずれています。うまく開花時期のそろった、他の品種を2本用意しましょう。

クリの木は、大変大きく育ち、秋には針を持った「いがぐり」が成ります。受粉用の木も必要で、最低2本植え付けないといけません。家庭の庭に植えつけるのは、かなりのスペースが必要になってきます。栗の木を庭に植えるのは一般的ではありませんが、いったん育ってしまうと、栽培は簡単です。

栗の育て方

栽培カレンダー

栽培環境・日当たり・鉢の置き場所

日光を好みます。できるだけ日当たりのいいところで育てましょう。乾燥には弱いので水きれには注意しましょう。

植え替え適期

植え替えは落葉期に行います。休眠中の12月~翌年2月ごろまでが適期です。

用土の適正土壌酸度など

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

水やり

水やりの頻度については、鉢植えや地植えなどの環境の違いによって異なります。どちらも水きれには注意が必要です。

鉢植え

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。成長期の水きれには注意が必要です。

庭植の場合

基本的には必要ありませんが、乾燥には弱いので、

植え付けてすぐでまだ根が十分に育っていない時期や、雨が降らない日が続いたときは水やりが必要です。

成長が進み、完全に根が育ってきたっら、よっぽどでない限り水やりする必要はありません。

剪定や摘果などの作業

伸びた枝の剪定の時期は落葉後の晩秋から冬の時期です。12月から2月ごろまでに剪定します。

枝の剪定作業

冬の剪定

落葉時の12月から2月下旬ごろに徒長した枝や、込み合った枝を剪定して間引きます。栗は大きく成長します。剪定で樹高を調整して下さい。

梅などと同じで前年の枝に直接実が付きます。前年枝の枝先に花芽が付きます。あまり枝先を切り詰めると、来年花が咲きにくくなります。株があまり大きくない時は、剪定しなくても大丈夫です。

夏の剪定

必要ありません。

誘引

通常は必要ありません。

人工授粉

不要ですが、より確実に受粉させるためには、人工授粉が効果的です。自家受粉しにくいので、受粉木が必要です。開花時期の重なった、別の品種の木をもう一本用意してください。

摘果

必要ありません。自然に落下します。

追肥

肥料は元肥の他に

花後5月に1回

10月に1回

休眠期の

落葉後2月ごろに寒肥として1回

合計で年に3回化成肥料や油粕などの有機肥料を与えます。

収穫

収穫時期は8月末~11月初旬です。熟し落ちた「いがぐり」を火ばさみなどで拾い集めて収穫します。栗をイガから剥いてください。

収穫後すぐには食べずに、

収穫したすぐの栗を、0度前後で数週間貯蔵しておくと、甘みが増します。

栗の植え替え方

植え替えの時期

植え替えは落葉期に行います。休眠中の12月~翌年2月ごろまでが適期です。

植え替えの用土

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

鉢植えの用土

鉢植えの場合は、



基本配合として、

赤玉土(小粒)7

腐葉土3

の割合で用土を配合して植え付けます。

植え付けの際は、鉢底に鉢底石をして、植え替えます。

元肥

同時に元肥としてマガンプK(マグァンプK)などの暖効肥料などを入れておきます

マガンプkは優れた肥料で、暖効性で水やりなどで溶けて流れることのないように、

極力水に溶けずに、根に触れても根焼けしにくく、長く効果が持続するように作られています。

肥料切れの心配を解消してくれる優れものです。

鶏糞などアルカリ性の強い肥料を混ぜると土壌がアルカリ性ななる場合がありますので注意が必要です。

鉢植えの植え替え頻度

植え替えの際は

鉢植えは2年から3年毎に一度、

植え付け時と同じ要領で、一回り大きな鉢に植え替えてください。

庭植の用土と植え付け方法

水はけ水もちのいい肥えた土であれば、土は選びません。

庭植する際は

根鉢の倍の大きさの植穴を開けて

あらかじめ腐葉土などを混ぜて深植えにならないように植え付けます。

深植えしてしまうと根が呼吸できなくなったり、

根腐れの原因にもなる場合がありますので、注意が必要です。

地上では見えませんが、成長した根は直径2cmから3cmくらいにまで太く、強靭な根が広がります。植え替えの時は注意が必要です。

堆肥を施す際は、若干深めに植穴を開けて、そこにバーク堆肥を入れておくと、土に微生物が繁殖しやすくなり

植物にとって栄養のある肥えた土を作ります。

株間

大きくなるので、あまり複数並べて植えることは、少ないと思いますが、

複数の株を植え付けるときは、

大きく成長することを考慮して、十分な株間をとりましょう。(1.5mから2m以上)

元肥

こちらも植え込み時に

バーク堆肥や油粕、

元肥としてマグアンプKなどを混ぜ込んでおくと安心です。

庭植の場合は大粒のマガンプKがおすすめです。

増やし方

接木

園芸品種は接木で増やします。

一般家庭ではあまり行いませんが、

接木する場合は、4月(休眠期つぎ)か8月(芽つぎ)ごろに行います。

冬越の方法(冬季管理方法)

耐寒性には優れれており、庭植の場合は落葉して積雪にも耐えて自然に冬越しします。鉢植えでも同じです。簡単に冬越しさせることができます。

病害虫

主な病気

胴枯病

病気には強い植物ですが、胴枯病には注意が必要です。

主な害虫

クリタマバチ

枝にこぶを複数作ります。こぶはクリタマバチが産卵した所です。

こぶを切り取ってください。中に幼虫が生息しています。

アブラムシ

新芽について養分を吸い取ります。

クリミガ

果実に入り込んで食害します。

シギゾウムシ

果実に入り込んで食害します。

カイガラムシ

新芽について養分を吸い取ります。

カミキリ

幹や葉を食害します。

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