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桔梗の植え替えと育て方

基本情報

栽培の特徴

キキョウは東アジアの日当たりのいい草原地帯に広く分布する多年草です。日本にも古くから自生していましたが、現在では環境の変化などで自生種は激減して、絶滅危惧種の一つに数えられています。

草縦は20cm~120cmくらいにに成長して、地下部では根がニンジンのような独特な形をしています。冬には地上部が枯れても、大きな根は生き続け、春にまた目を出します。日本では古来から愛されている花で、古くから園芸品種が栽培されています。現在販売されている品種は、白い花の品種、紫の花、八重咲や二重咲き、一重咲きや混色の花を咲かせるものなどがあります。

栽培は容易で一度種まきし芽を出すと何年も毎年咲いてくれます。茎が細くて長くなるので、支柱などで支えてやらないと茎が曲がったり、折れてしまったりします。また可憐な花とは対照的に、花の後、花がらが目立ってしまします。ウリハムシを大量に呼び寄せて、ウリハムシは花びらまで食べてしまいます。栽培の特徴としては、簡単に芽が出て育ってくれますが、害虫や支柱の問題を解決しなければなりません。

桔梗の育て方

栽培カレンダー

栽培環境・日当たり・鉢の置き場所

日向を好みます。

庭植の植え付け場所

日向を好みます。丈夫な植物で半日陰でも育ちますが花付きは悪くなります。

鉢植えの置き場

鉢植えの場合もできるだけ日の当たるところにおいてあげるのが理想です。

植え替え適期

植え替え適期は2月から3月の期間です。

用土の適正土壌酸度など

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

水やり

水やりの頻度については、鉢植えや地植えなどの環境の違いによって異なります。どちらも水きれには注意が必要です。

鉢植え

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。成長期の水きれには注意が必要です。

冬場の休眠期は、表面が乾いてから3,4日待ってからたっぷりと水やりしてください。

庭植の場合

基本的には必要ありませんが、

植え付けてすぐでまだ根が十分に育っていない時期や、雨が降らない日が続いたときは水やりが必要です。

成長が進み、完全に根が育ってきたっら、よっぽどでない限り水やりする必要はありません。

剪定などの作業

剪定の必要はありません。

花が枯れた後の作業

花が枯れたら花柄を取ります。

切り戻し

花が咲き終わったら、半分ぐらいのこして茎を切り戻します。そうすると2番花が咲きだします。

仕立て

茎が細く自立しにくいので、支柱が必要です。茎を1本づつ立てるとたくさんの支柱が必要で、みっともないので行燈仕立てがおすすめです。

追肥

肥料は元肥の他に

毎年3月から9月の成長期、月に1回化成肥料を与えます。

あまり窒素分を多く含む肥料を与えすぎると花付きが悪くなります。リン酸を多く含む肥料を使うと花付きはよくなります。

キキョウの植え替え

植え替えの時期

植え替え適期は、2月から3月の期間です。ニンジンのような根がどんどん増えていきます。3年にい回ぐらいで掘り起こして株分けします。

植え替えの用土

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

鉢植えの用土

鉢植えの場合は、基本的に、水はけのいい土であれば土は選びません。

自分で配合する場合は

基本配合として、
赤玉土(小粒)4 鹿沼土 4 軽石小粒3 

の割合で用土を配合して植え付けます。

植え付けの際は、鉢底に鉢底石をしいて植え替えます。

根が独特な形をしており、比較的深く伸びるので、深めの鉢を使うとうまくいきます。

元肥

同時に元肥としてマガンプK(マグァンプK)などの暖効肥料などを入れておきます

マガンプkは優れた肥料で、暖効性で水やりなどで溶けて流れることのないように、

極力水に溶けずに、根に触れても根焼けしにくく、長く効果が持続するように作られています。

肥料切れの心配を解消してくれる優れものです。

鶏糞などアルカリ性の強い肥料を混ぜると土壌がアルカリ性ななる場合がありますので注意が必要です。

鉢植えの植え替え頻度

植え替えの際は

鉢植えは2年から3年毎に一度、

植え付け時と同じ要領で、一回り大きな鉢に植え替えてください。

庭植の用土と植え付け方法

庭植する際は

基本的に、水はけのいい土であれば土は選びませんが、根腐れに若干弱いので20㎝くらい高く持ってから植え付けると、水はけがよくなり安心です。

根鉢の倍の大きさの植穴を開けて

あらかじめ腐葉土などを混ぜて深植えにならないように植え付けます。

深植えしてしまうと根が呼吸できなくなったり、

根腐れの原因にもなる場合がありますので、注意が必要です。

堆肥を施す際は、若干深めに植穴を開けて、そこにバーク堆肥を入れておくと、土に微生物が繁殖しやすくなり

植物にとって栄養のある肥えた土を作ります。

株間

株間は10㎝~15cmくらいとりましょう。横に増えていきます。

元肥

こちらも植え込み時に

バーク堆肥や油粕、

元肥としてマグアンプKなどを混ぜ込んでおくと安心です。

庭植の場合は大粒のマガンプKがおすすめです。

増やし方

株分けと種まき、または挿し木で増やします。

株分け

3年に1度くらいで掘り起こして抜いた根を、株分けします。ニンジンのような太い根を傷つけないように気をつけてください。太い根が細くなって、ちょうど分かれているところから株分けします。傷口には殺菌剤の出を塗っておきます。

種の取り方

種は、花後の8月~9月に熟した果実を取って、さやの中の小さな種を採取します。

種まき

花後に取れた種を、翌年2月~3月ごろ培養土などにまいておきます。

挿し木

5月~6月ごろ新芽で差し穂を作ります。そのまま小粒赤玉土単用などにさして、水を切らさないように日陰で管理します。

冬越の方法(冬季管理方法)

雪や霜にかかっても大丈夫です。耐寒性はあり、雪の中で根は生きています。

病害虫

病気

立枯病

夏場に、茎と根の付け根あたりが腐ります。水はけと通気性が原因です。

茎腐れ病

こちらも夏場に、根もと近くの茎が腐ります。こちらも水はけと通気性が原因です。

害虫

アブラムシ

茎から養分を吸引します。またウイルス病の媒介にもなるので早期の除去が必要です。

ヨトウムシ

夜間に葉や茎を食害します。昼間は土中に隠れています。

黒ウリハムシ

4月~9月にやってきて葉や茎を食害します。周りにウリ科の植物があれば大量発生しやすいので注意してください。あまり多い場合は、殺虫剤で駆除します。ほおっておくと、葉や花びらを食い荒らされて鑑賞にたえられなくなります。

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