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楓(カエデ)の植え替えと育て方

基本情報

栽培の特徴

カエデは、日本では古くから園芸品種とし親しまれてきた人気の庭木で江戸時代から盛んに栽培されています。

和名は楓ですが、一般的にカエデと呼ばれる種は、カエデ科カエデ属に属する150種(日本にも20種)ほどの種を称してカエデと呼ばれ紅葉(モミジ)と分けられています。園芸品種では、葉の切れ込みが深く多いのを紅葉、浅く少ない品種を楓と呼んでいます。

楓は落葉性の高木で、切れ込みの入った葉が特徴で、秋に真っ赤に紅葉します。日本の秋の風物詩的な存在で、春の桜とともに日本の風景の代表的な樹木といっても過言ではありません。

日本の風土気候に適応した大変育てやすい庭木です。

楓(カエデ)の育て方

栽培カレンダー



栽培環境・日当たり・鉢の置き場所

日光を好みます。できるだけ日当たりのいいところで育てましょう。乾燥には弱いので水きれには注意しましょう。

植え替え適期

植え替えは落葉期に行います。休眠中の12月~翌年3月ごろまでが適期です。

用土の適正土壌酸度など

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

水やり

水やりの頻度については、鉢植えや地植えなどの環境の違いによって異なります。どちらも水きれには注意が必要です。

鉢植え

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。成長期の水きれには注意が必要です。

庭植の場合

基本的には必要ありませんが、乾燥には弱いので、

植え付けてすぐでまだ根が十分に育っていない時期や、雨が降らない日が続いたときは水やりが必要です。

成長が進み、完全に根が育ってきたっら、よっぽどでない限り水やりする必要はありません。

剪定などの作業

伸びた枝の剪定の時期は落葉後の晩秋から冬の時期です。11月下旬から2月上旬ごろまでに剪定します。

枝の剪定作業

冬の剪定

落葉時の11月下旬から2月下旬ごろに徒長した枝や、込み合った枝を剪定して間引きます。

追肥

肥料は元肥の他に

休眠期の

落葉後すぐに寒肥として1回

落葉して休眠期に入っても、すぐに吸水始めます。その時期が追肥のタイミングです。

通常庭木には、夏場に追肥することはありません。年に1回だけ、冬場に追肥します。

楓(カエデ)の植え替え

植え替えの時期

植え替えは落葉期に行います。休眠中の12月~翌年3月ごろまでが適期です。



植え替えの用土

土壌酸度は、弱酸性の土壌を好みます。水はけ、通気性のいい適度に湿度を保つ、有機質を多く含む土質を好みます。

鉢植えの用土

鉢植えの場合は、

基本配合として、

赤玉土(小粒)7

黒土2

腐葉土1

の割合で用土を配合して植え付けます。

植え付けの際は、鉢底に鉢底石をして、植え替えます。

元肥

同時に元肥としてマガンプK(マグァンプK)などの暖効肥料などを入れておきます

マガンプkは優れた肥料で、暖効性で水やりなどで溶けて流れることのないように、

極力水に溶けずに、根に触れても根焼けしにくく、長く効果が持続するように作られています。

肥料切れの心配を解消してくれる優れものです。

鶏糞などアルカリ性の強い肥料を混ぜると土壌がアルカリ性ななる場合がありますので注意が必要です。

鉢植えの植え替え頻度

植え替えの際は

鉢植えは2年から3年毎に一度、

植え付け時と同じ要領で、一回り大きな鉢に植え替えてください。

庭植の用土と植え付け方法

庭植する際は

根鉢の倍の大きさの植穴を開けて

あらかじめ腐葉土などを混ぜて深植えにならないように植え付けます。

深植えしてしまうと根が呼吸できなくなったり、

根腐れの原因にもなる場合がありますので、注意が必要です。

地上では見えませんが、成長した根は直径2cmから3cmくらいにまで太く、強靭な根が広がります。植え替えの時は注意が必要です。

堆肥を施す際は、若干深めに植穴を開けて、そこにバーク堆肥を入れておくと、土に微生物が繁殖しやすくなり

植物にとって栄養のある肥えた土を作ります。

株間

大きくなるので、あまり複数並べて植えることは、少ないと思いますが、

複数の株を植え付けるときは、

大きく成長することを考慮して、十分な株間をとりましょう。

元肥

こちらも植え込み時に

バーク堆肥や油粕、

元肥としてマグアンプKなどを混ぜ込んでおくと安心です。

庭植の場合は大粒のマガンプKがおすすめです。

増やし方

園芸品種は接木、野生種は種まきで増やします。挿し木は通常かなり困難な樹木です。

挿し木

挿し木は困難ですが、チャレンジする場合は、

適期は5月下旬から7月上旬ごろで、

今年新しく伸びた、半熟枝を10cm~15cmくらいに切って使います。

用土は赤玉土で日陰で管理してください。

冬越の方法(冬季管理方法)

耐寒性には優れれており、庭植の場合は落葉して積雪にも耐えて自然に冬越しします。鉢植えでも同じです。簡単に冬越しさせることができます。

病害虫

主な病気

うどんこ病 すす病

うどんこ病は梅雨時に発生しやすく、熟成した葉には、すす病が発生しやすいので予防と注意が必要です。

主な害虫

アブラムシ

新芽について養分を吸い取ります。

テッポウムシ(コマダラカミキリ)

幹を食害します。

ミノムシ

葉を食べます。

コウモリガ

幼虫が葉を食害します。

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